富士通は2013年2月7日、2013年3月期の連結決算で赤字額(当期純損失)が950億円に達するとの見通しを発表した。同時に発表された2012年4月-12月の連結決算は売上高が前年同期比1.6%減の3兆1200億円、営業利益が前年同期比65.2%減の35億円で、減収減益となった。

 赤字の大半は、2012年第3四半期(2012年10月-12月)に計上した特別損失の871億円。その内訳は、半導体事業の再編にともなう工場の譲渡損失や減損損失といった事業構造改善費用591億円、欧州子会社Fujitsu Technology Solutions“のれん代”の未償却分の減損損失280億円となる。さらに、第4四半期にも半導体事業や海外事業を中心とした事業構造改善費用を追加で織り込む予定としている。

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第4段落の最後に「さらに、第4四半期にも…予定としている」という一文を追加しました。 [2013/2/7 16:03]