文部科学省所管の独立行政法人である大学入試センターは、2013年2月5日から6日にかけて、「センター試験」の成績データ送付にかかわるシステムトラブルが発生していたことを明らかにした。

 同センターは、1月にセンター試験を実施し、採点・得点集計を行ったうえで、センター試験に参加する大学へ成績データをオンラインで送信している。参加校はこの成績データを基に、受験者の合否判定を行う。

 同センターの説明によると、2月5日に参加校のうち私立大学419校へのデータ送信を行う予定だった。ところが5日午前11時半頃にシステムの不具合を認知。午後に対象全大学にファクスと電話で成績送信が遅れることを通知した。

 その後、プログラムを修正し、正常な状態に復旧。6日午前までに正しい成績データの送信を完了した。現時点では、参加校の合否判定への影響は出ていない。

 不具合があったのは、早稲田大学や関東学院大学など5校に対して送信した成績データ。試験科目のうち「地理歴史」「公民」「理科」の成績データが欠落した状態で送信されたという。

 大学入試センター総務課は、「試験制度変更に伴って毎年プログラムを改修しているが、今年のプログラムにデータ欠落を招く不具合があった。これから国公立大学へのデータ送信を控えるが、これまで以上に万全を期すように準備している」と説明した。