電通パブリックリレーションズ(電通PR)は2013年2月5日、就職活動中の大学3年生の45.3%がソーシャルメディアを就活に利用する「ソー活」を行っているとの調査結果を発表した。昨年に引き続き「大学の就職課/キャリアセンターに行く」(40.0%)を上回り、ソーシャルメディアが就職活動のツールとして定着したことがうかがえるという。

 就職活動に利用しているソーシャルメディアは、1位が「Facebook」(30.3%)、2位が「Twitter」(22.7%)。初登場の「LINE」(13.0%)が3位に食い込んだ。1、2位は昨年と順位が逆転した。要因としては、Facebook利用者数が昨年、Twitter利用者数を上回った(ニールセン調べ)ことが考えられるが、同時に、実名登録のFacebookが学生や企業にとって「エンゲージメント」を高めやすいことも要因と推測できるという。

 ソー活している学生に、FacebookとTwitterの利用方法の違いを自由回答で聞いたところ、実名登録のFacebookを名刺代わりに、ニックネームで利用できるTwitterを私的なコミュニケーションに利用しているとした回答が複数あった。例えば、「Facebookは本名を利用しているのでオフィシャル、Twitterは本名を出さずにプライベートとして使い分けている」(女性/21歳)、「Facebookは正式に発信する場、Twitterは愚痴の言い合い」(男性/20歳)などだった。

 調査は電通PRの社内横断組織「ソーシャルメディア実験室『アンテナ』」がインターネットで実施した。対象は関東1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)および関西2府2県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)に居住する大学生で、男女各150人。調査期間は2012年12月28日から2013年1月16日。