スライドに投影したテレビ会議を通じて説明する、米グーグルのエリック・デイビス セキュリティポリシー担当マネージャー
スライドに投影したテレビ会議を通じて説明する、米グーグルのエリック・デイビス セキュリティポリシー担当マネージャー
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 グーグルは2013年2月5日、ユーザーのセキュリティを守るための同社の施策に関する説明会を開催した。安全性に問題があるWebサイトを毎日1万以上検出し、WebブラウザーのChromeなどを通じてユーザーに告知していることを説明。2段階認証を利用するなど、安全性を保つためにユーザーが注意すべき点も訴えた。

 同社では数100人の技術者がユーザーの安全性を確保するための開発やサービスの改善に取り組んでいるとする。セキュリティ上で問題のあるサイトを毎日1万以上検出し、ChromeのほかFirefoxやSafariを利用しているユーザーがそれらのサイトを開く際に警告を出している。このほか、Chromeは6週間に1回の頻度でアップデートすることでセキュリティの問題に対処している。

 こうした対策をしているにもかかわらず、2012年末には、Googleのアカウントが乗っ取られたという事例が国内で多数見られた。「乗っ取りなどの事故は、人間のエラーに起因することが多い。最前線のセキュリティ対策はバックグランドでグーグルが進めるが、ユーザーも自分自身で安全を守ることが必要」(米グーグルのエリック・デイビス セキュリティポリシー担当マネージャー)と説明する。

 具体的には、数字や記号を含む長いパスワードを使う、普段のパスワードに加えて携帯電話に送られるワンタイムパスワードを使う「2段階認証」を利用する、OSやブラウザーなどをアップデートを確実にする―といった点に気を付けるべきだとする。詐欺メールの被害も多く、今すぐメールを返信しないと契約や業務に支障が出るといった緊急性を掻き立てるケースが多い。これらを受け取っても、焦らずに回答しないといった注意点を説明した。