米国半導体工業会(SIA)が現地時間2013年2月4日に公表した半導体市場調査によると、2012年の半導体売上高は世界全体で2916億ドルとなり、年間売上高として過去3番目に高い水準に達した。過去最高の2011年からは2.7%減少したものの、SIAの事前予測値2900億ドルを上回った。

 2012年12月の売上高(3カ月移動平均)は247億4000万ドルで、前月に比べ3%減少した(表1)。一方、第4四半期(10~12月期)では742億ドルとなり、前年同期から3.8%増加した。

 SIAのBrian Toohey会長は「マクロ経済の困難に直面する中、世界の半導体業界は予測値を上回ることができ、年間売上高は過去最高水準に近づいた。業界はここ最近の米大陸における勢いにけん引され、2013年の成長に向けて安定しつつある」と述べている。

 2012年12月の売上高(3カ月移動平均)を地域別に見ると、米大陸は前年同期比13.4%増の49億4000万ドルだった(表2)。アジア太平洋地域は同6.7%増の139億8000万ドル。一方欧州と日本はそれぞれ減少し、日本の落ち込みが最も大きかった。

表1●2012年12月の世界半導体売上高
(前月比、単位:10億ドル)
地域 2012年11月 2012年12月 成長率
米大陸 5.02 4.94 -1.5%
欧州 2.80 2.63 -6.4%
日本 3.41 3.19 -6.5%
アジア太平洋 14.28 13.98 -2.1%
合計 25.51 24.74 -3.0%
出典:World Semiconductor Trade Statistics(WSTS)
表2●2012年12月の世界半導体売上高
(前年同月比、単位:10億ドル)
地域 2011年12月 2012年12月 成長率
米大陸 4.36 4.94 13.4%
欧州 2.78 2.63 -5.5%
日本 3.59 3.19 -11.2%
アジア太平洋 13.10 13.98 6.7%
合計 23.83 24.74 3.8%
出典:World Semiconductor Trade Statistics(WSTS)

※数字はすべて3か月移動平均値

[米SIAの発表資料]