コミュニケーションロボット「ROBOTALK(ロボトーク)」
コミュニケーションロボット「ROBOTALK(ロボトーク)」
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 岡村製作所は、人に対して能動的に話しかけることができるコミュニケーションロボット「ROBOTALK(ロボトーク)」を2013年1月末に発売した。そばを通った人にあいさつしたり、内蔵する豆知識などを使って自ら発話する。受付や打合せエリア、病院施設や介護施設、店舗などに設置することを想定している。

 高さ220mmのこけしのような形で、頭が上下左右に動く。頭頂に音声認識用マイク、顔前部にカメラ、胸の部分に近接センサー、腹部にスピーカーを備え、外部からの人の声や近くを通る人を認識。解釈して適切な言葉を話す。また顔のLED点滅で“表情”を作ることができる。

 無線LAN機能を内蔵しており、ルーター経由でインターネットに接続。外部の情報を取得して伝えることで豊富な会話を成立させる。具体的には、指示に従って検索を行ってその結果を読み上げたり、「ニュース教えて」という言葉に対して、あらかじめ設定したRSSフィードの記事を読み上げたりする。

 また、内蔵する豆知識などを指定した時間に話し始めることで、アイデアや会話のきっかけを作る。さらに、人名あて、県名あて、しりとりなどの簡単な言葉ゲームを内蔵。双方向の会話で、病室の患者の話し相手にもなる。命令すれば、カメラで写真を撮影して電子メールで事前登録した宛先に送信することも可能だ。

 このほか、スケジュールの読み上げ、メール着信伝達などの機能を備える。「アンケート機能」では最大10の質問を登録して、通りかかった人などに質問し、回答を録音しておける。発話させたい言葉は、テキストにして登録しておく。

 胴体は直径100mm、重さ600g。Atomプロセッサー Z530(1.6GHz)と1GBのメインメモリーを内蔵し、Linuxで動作する。電源はACアダプターから供給する。材質は、ABS樹脂、アクリル、アルミ合金。手足や移動能力はない。希望小売価格は47万2500円。