NTTデータは2013年2月1日、2012年4~12月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.6%増の9118億円、営業利益は同4.9%減の488億円だった。

 セグメント別に見ると、金融や公共などの「パブリック&フィナンシャル」は前年同期比2.7%の減収。「前期に完成した大規模システムの反動減があった」と、記者会見した萩野善教副社長は説明した。一方、通信や製造業などを手掛ける「エンタープライズITサービス」と「グローバルビジネス」の2セグメントが好調で、全体では増収となった。

 萩野副社長は足下の事業環境について「企業収益の先行き不透明感は強く、国内IT投資についても力強さに欠ける」とした一方で、「政権交代による予算編成への影響などを注視している」と話した。

 2013年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比2.3%増の1兆2800億円、営業利益が同5.7%増の850億円のまま据え置いた。萩野副社長は「受注に関しては増加基調を維持している。第3四半期までの受注を、第4四半期の売り上げに確実に結び付けることで、計画は達成できる」と述べた。