タブレット端末ベンダートップ5社の世界市場シェア推移(出典:IDC Worldwide Quarterly Tablet Tracker, January 31, 2013)
タブレット端末ベンダートップ5社の世界市場シェア推移(出典:IDC Worldwide Quarterly Tablet Tracker, January 31, 2013)
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 米IDCが現地時間2013年1月31日公表した市場調査によると、2012年第4四半期(10~12月)におけるタブレット端末の世界出荷台数(速報値)は5250万台で、前年同期比75.3%増、前期比74.3%増となった。今期は多様な新製品が登場し、平均販売価格が低下した。またホリデーシーズンの消費が伸びた。これらが要因となって出荷台数は四半期ベースの最高記録を更新した。

 メーカー別で見ると米Appleが前年同期比48.1%増の2290万台を出荷し、台数ランキングで首位を維持した。ただし、市場競争の激化が影響し、同社の出荷台数シェアは前年同期の51.7%、前期の46.4%から43.6%へと低下した。

 Appleに次いで出荷台数が多かったのは韓国Samsung Electronics。同社は「Android」端末に加え、「Windows 8」端末も出荷し、合計台数は前年同期比263%増の790万台となった。同社の市場シェアは15.1%で前期と同じだった。

 出荷台数順位の3位は米Amazon.comで、そのあとに台湾ASUSTeK Computer(ASUS)、米Barnes & Nobleが続いた。Amazonの出荷台数は600万台。市場シェアは前期の8.3%から11.5%に拡大した。ASUSは310万台を出荷した。Googleブランドの「Nexus 7」が好調だったが、市場シェアは前期の7.8%から5.8%へと低下した。Barnes & Nobleの出荷台数は100万台で、市場シェアは0.7%から1.9%に伸びた。

 今期は米Micorosoftが「Surface with Windows RT(Surface RT)」でタブレット市場に参入したが、同端末の出荷は90万台弱にとどまった。

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