写真●連絡会会長に就任した小林忠男NTTBP社長
写真●連絡会会長に就任した小林忠男NTTBP社長
[画像のクリックで拡大表示]

 公衆無線LAN事業者や業界団体、通信機器ベンダーなどで構成する「無線LANビジネス推進連絡会」は2013年1月31日に第1回総会を開催し、正式に発足したと発表した。会長にはNTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)社長の小林忠男氏、副会長にシスコシステムズ専務の木下剛氏が就任した。

 連絡会の設立にあたり、NTTBPなど10社が準備委員会として2012年12月20日から2013年1月11日にかけて会員の募集を行い(関連記事)、発足時点では58の企業・団体が参加した。連絡会では今後も関連企業の参加を呼びかけていくとしている。

 会長の小林忠夫氏は「LTEだけでは快適なモバイルブロードバンドサービスは提供できない。無線LANサービス自体も単純にインターネットにつなぐだけでなく、アクセスポイント設置エリアの周辺情報を配信するなど新たなビジネスの可能性が出てきている。参加企業で協力して安全で便利なサービスを発展させたい」と述べた(写真)。

 連絡会は今後三つのワーキンググループを設置し、具体的な議論を開始する。具体的には、(1)無線LANの普及・推進策を検討する「利用促進WG」、(2)電波干渉の抑制や5GHz帯の無線LAN利用促進などを検討する「運用WG」、(3)無線LAN技術について参加企業間で情報交換する「技術WG」である。

 また業界の自主的な取り組みとして、無線LANの安全な利用法などを普及啓蒙する連絡会主催のセミナーなどを開催する予定である。

[発表資料へ]