NECは2013年1月31日、2012年4~12月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.7%増の2兆1698億円。営業損益は718億円の黒字と、前年同期の14億円の赤字から732億円改善した。最終損益も114億円の黒字(前年同期は975億円の赤字)に転換した。

 2012年10~12月期は主要4セグメント全てで増収増益を達成した。「ITソリューション」ではITサービスが製造業や流通業などで堅調に推移し、「キャリアネットワーク」でも国内の携帯電話関連事業が底堅かった。「社会インフラ」では航空宇宙・防衛システム分野、「パーソナルソリューション」では携帯電話端末のそれぞれが売上増に寄与した。

 2013年3月期の連結業績見通しは、売上高が前期比3.7%増の3兆1500億円。営業利益は同35.6%増の1000億円と据え置いた。記者会見した川島勇 取締役執行役員CFO(最高財務責任者)は、「第3四半期までは全てのセグメントで計画から上振れしている。第4四半期でさらなる上積みを目指したい」と述べた。