写真●認証に使う非接触型指スキャナー「HS100-10」
写真●認証に使う非接触型指スキャナー「HS100-10」
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 システム開発事業のジャパンシステムは2013年1月31日、パソコンセキュリティソリューションの新版「ARCACLAVIS Revo V3.5」を発売した。NECと協業し、新たにNEC製の非接触型指ハイブリッドスキャナー「HS100-10」(写真)を使った生体認証に対応した。価格はオープン。想定価格は165万円(100ユーザー、機器・ソフトを含む)から。

 ARCACLAVISの従来版はICカードなどによる認証に対応。Windowsパソコンへのログインや各種アプリケーションへのシングルサインオン、ログ収集などパソコンのセキュリティ管理に必要な機能を提供している。新版では、新たに非接触型指認証に対応することで、セキュリティ強度を高める。

 「HS100-10」単体では2011年から発売されており、パソコン・レジ端末の利用者認証や、事業所の勤怠管理などの用途を中心に、数万台が出回っている。スキャナーに指を近づけるだけで、指紋と指静脈を読み取って認証が完了する仕組みである。

 昔からある指紋認証の欠点を克服しているのが特徴だ。指をスキャナーに接触させなくても済むため、スキャナーにこびりついた指紋を第三者に盗み取られることがなく、なりすましが困難である。指紋だけの場合は乾燥肌の指では判定に失敗しやすいが、指静脈を組み合わせることでこの問題を解決している。

[ジャパンシステムの発表資料]
[NECの発表資料]