写真●QuickSolution Ver.8.2の画面(スマートパネル)
写真●QuickSolution Ver.8.2の画面(スマートパネル)
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 住友電工情報システムは2013年1月28日、企業向け全文検索エンジンソフトの新版「QuickSolution Ver.8.2」(写真)を発表した。2月1日に販売開始する。新版では、購読情報や監視フォルダーの更新状況をプッシュ型で通知する専用画面を追加するなど、主にUI(ユーザーインタフェース)を強化した。

 企業向けの全文検索ソフトである。Web画面から、ファイルサーバー/グループウエア/リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)などを、キーワードや自然文で横断的に検索できる。検索用インデックスは自動生成する。サーバー1台で処理できる性能の目安は、3Tバイト3000万文書。これを超える場合はサーバーを複数用意して分散処理させることができる。

 新版では、あらかじめ指定した文書やフォルダーの更新状況をプッシュ型で通知する機能「スマートパネル」を追加した。ログイン後の初期画面に、これらを表示する(ユーザーごとに画面をカスタマイズ可能)。重要な文書が更新されたかどうかや、重要なフォルダー内に文書が作られたかどうかなどをログイン時にビジュアルで把握できる。

 また、キーワード検索機能を強化した。新たに、指定した二つのキーワード同士の距離を指定した検索(近傍検索)や、AND検索/OR検索などの論理式検索ができる新画面を追加した。さらに、同バージョンから、汎用Webブラウザー用の画面に加えて、スマートフォン専用のWeb画面も用意した。

 エディションは、機能下位の「DBモデル」と、機能上位でリアルタイム検索(検索インデックスを夜間バッチではなくリアルタイムに更新)などが可能な「FSモデル」の2種類を用意した。価格(税別)は、DBモデルが80~600万円、FSモデルが120~900万円。いずれも、Javaアプリケーションサーバー環境で動作する(オープンソースのApache Tomcat 7を同梱している)。