米AT&Tは現地時間2013年1月25日、米Verizon Wirelessから一部無線周波数帯を購入することで両社が合意したと発表した。AT&Tは19億ドルの現金、および複数の州におけるAdvanced Wireless Services(AWS)帯と引き替えに、カリフォルニア州、ニューヨーク州、フロリダ州、バージニア州など18州の4200万人をカバーするVerizonの700MHz帯Bブロックのライセンスを取得する。

 AT&Tはこれにより、既存の700MHz帯Bブロックを補完し、LTE高速通信サービスの拡大を加速する。スマートフォンやタブレット端末を含むさまざまなデバイスによるアクセス需要の急増に対応することを目指すとしている。同社は米国LTEネットワークのカバー範囲を2014年末までに3億人とする目標を2012年11月に発表している(関連記事:AT&T、無線/有線ブロードバンド強化に140億ドルを投資)。

 一方Verizon Wirelessが獲得するAWS帯ライセンスは、アリゾナ州フェニックス、カリフォルニア州ロサンジェルスとフレズノ、オレゴン州ポートランドなどが対象となる。

 AT&TとVerizonの手続きは、当局などからの承認を得たのち2013年後半に完了する見込み。

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