米Facebookは現地時間2013年1月25日、一部アプリケーション遮断に関して釈明するとともに、Facebook向けアプリケーション開発プラットフォーム「Facebook Platform」のポリシーを改定した。Facebookの機能を利用しながらFacebookユーザーに恩恵をもたらさない少数のアプリケーションに対する措置だとしている。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると、米Twitterが発表したばかりのモバイル向けビデオ共有サービス「Vine」からFacebookにアクセスすることができず、Facebookの友達を検索する機能を使おうとすると、「VineはこのFacebookへのリクエストを許可されていません」というメッセージが表示される。FacebookがVineによるAPI利用を遮断したと見られている。

 Vineは、コメントをつぶやくのと同様に、6秒以内の短いビデオを手軽に撮影して投稿できるサービスで、Twitterが1月24日に米Appleの「iPhone」および「iPod touch」向けアプリケーションをリリースしている(関連記事:Twitter、6秒ビデオの投稿アプリをiPhone向けに公開)。

 Facebook Platformパートナーシップおよび業務担当ディレクターのJustin Osofsky氏は開発者向けブログへの投稿で、ポリシー改定が大半のソーシャルアプリケーションおよびゲーム開発者に影響しないとした上で、「Facebookユーザーにほとんど価値をもたらさないようなやり方で自分の成長を図る、あるいはFacebookの機能を模倣するためにFacebookを利用するごく少数のアプリケーションに対抗してポリシーを改定し、当社の姿勢をより明確に示す」と説明している。

 改訂後のポリシーでは、「FacebookのAPIを使用してパーソナル体験やソーシャル体験を構築する場合、人々がFacebook上でもその体験を手軽に共有できるようにしなければならない」「Facebookの許可なく、Facebookの中核機能を模倣する製品およびサービスをプロモーションしたりユーザーデータを活用したりするためにFacebook Platformを使うことはできない」などと記載されている。

 TwitterとFacebook間の摩擦は以前から報じられている。2012年12月には、Facebook傘下の米Instagramが、Twitterでのツイート内コンテンツ表示を可能にするツールを無効にした(関連記事:Instagramがツイート内コンテンツ表示を停止、Twitterとの関係悪化か---米メディア報道)。

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