Amazon.comによる買収を告げるIVONA Softwareのホームページ
Amazon.comによる買収を告げるIVONA Softwareのホームページ
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 米Amazon.comは現地時間2013年1月24日、テキスト読み上げ(TTS)技術を手がけるポーランドの企業、IVONA Softwareを買収したと発表した。IVONAはタブレット端末「Kindle Fire」にTTSや音声アシスタント技術を提供しており、両社はこれまで提携関係にあった。

 IVONAの会社設立は2001年。拠点はポーランドのグディニャ。同社はソフトウエア開発者向けにTTS技術やサービスを提供しているほか、企業や個人ユーザー向けのWindowsアプリケーション、Androidアプリケーションを手がけている。IVONAによると、これらの製品やサービスには「BrightVoice」と呼ぶ10年かけて開発した人工知能アルゴリズムが使われている。現在手がけている言語数は17言語で、音声キャラクター数は44種類。さらに多くの言語、音声キャラクターを開発中という。

 IVONAの共同設立者で最高経営責任者(CEO)のLukasz Osowski氏は発表資料で、「Amazon.comが我々の成長を後押ししてくれることで技術革新と顧客へのサポートを続けていける」と述べており、IVONAは今後Amazon.com傘下の企業として事業を継続していくもよう。

 Amazon.comは買収目的について明らかにしていないが、海外メディア(英Reuters米CNET)は、米Appleの音声アシスタント「Siri」のようなサービス提供を計画しているのではないかと伝えている。

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