ネットジャパンは2013年1月24日、高可用性クラスタリングソフトとイメージバックアップソフトを組み合わせたパッケージ「ActiveImage Protector plus CLUSTERPRO X」を発表、同日出荷した。構成要素を個別に購入するよりも15%ほど安価に購入できる。また、パッケージには同社が新規に作成したデータベースサーバー向けの簡易設定マニュアルが含まれる。

 業務サーバーの可用性を高める二つのソフトを組み合わせた。一つは、NECが開発しNECやネットジャパンが販売するクラスタリングソフト「CLUSTERPRO X 3.1 for Windows」である。特徴は、高価な外付けの共有ディスクだけでなく、それぞれのサーバーが内蔵しているディスクをミラーリングする形で障害発生時にフェールオーバーできること。

 パッケージに含まれるもう一つのソフトは、OSなどを含んだディスク上のシステムイメージを丸ごとバックアップ/リカバリーするソフト「ActiveImage Protector 3.5 for CLUSTERPRO Windows」である(同エディションは、CLUSTERPRO環境向けの専用エディション)。クラスタリングで障害時のシステム継続性を高めた上で、データが失われた際でもリカバリーできるようにする。

バラバラで買うより15%安価にすむ

 パッケージの価格(税別、以下同)は116万円(初年度サポート付き)で、この価格はパッケージの構成要素それぞれの価格の総額(136万1000円)よりも15%ほど安価に設定されている。すなわち、バラバラに購入するよりもパッケージを購入した方が、費用が安くつく。

 それぞれのソフトをバラバラに購入した場合の価格は、以下の通り。CLUSTERPRO X 3.1 for Windowsは、2CPU版で60万円、初年度保守が9万円、CD媒体が1万円。ミラーリング構成で使うためのオプション「CLUSTERPRO X Replicator 3.1 for Windows」は、40万円、初年度保守が6万円。ActiveImage Protector 3.5 for CLUSTERPRO Windowsは、2ノードで19万8000円(初年度保守付き)、CD媒体が3000円、である。

RDBMSをクラスター構成で使うための設定マニュアルが添付

 パッケージには、価格の安さ以外にもメリットがある。まず、パッケージ版では、ネットジャパンがCLUSTERPRO Xのサポート窓口になる。これまでもネットジャパンはCLUSTERPRO Xの販売代理店の一社だったが、同ソフトのサポートは開発元であるNECが提供していた。パッケージ版のCLUSTERPRO Xでは、これを改善し、ネットジャパンがユーザーを直接サポートする。

 これに合わせて、パッケージには、ネットジャパンが新規に作成したCLUSTERPRO Xの簡易設定マニュアルが含まれる。Oracle Database用の設定マニュアル(PDF、A4で10ページ弱)と、SQL Server用の設定マニュアル(PDF、A4で10ページ弱)である。CLUSTERPRO Xの標準マニュアルは詳細に書かれているが、初心者には分かりにくいという。これを簡単に設定できるように新規にドキュメントを書き起こしたとしている。