ハイパーギアは2013年1月23日、Webブラウザーを介した情報漏えいを抑制するセキュリティソフト「ファイルプロテクト for IIS」と「画面プロテクト for IIS」を発表した。前者は、ダウンロード時にPDFを安全な形に変換するソフト。後者は、Web画面を画像化/印刷できないようにするソフト。いずれもMicrosoft IIS(Internet Information Services)に組み込んで使うフィルターソフトで、1月30日に出荷を開始する。

 ファイルプロテクト for IISを利用すれば、ダウンロードしたPDFファイルの持ち出しを抑制することができる。例えば、配布元のURLにWebブラウザーでアクセスしている場合に限ってPDFを閲覧できるようにし、ローカルに保存したPDFは直接開けないようにするといった制御を実現可能。この仕組みは、ダウンロード時にPDFファイルを動的に変換し、アクセス制御用のJavaScriptをPDF内部に埋め込む、というもの。PDFの標準機能の範囲内で実現した機能という。変換に必要な時間は数十ミリ秒程度としている。

 もう一つの画面プロテクト for IISは、Webブラウザー画面のキャプチャーや印刷を抑制する。仕組みは、ActiveXコントロールでWebブラウザー(Internet Exolorer 6以降)を制御するというもの。ActiveXで制御する前提として、HTMLもダウンロード時に書き換える。

 いずれのソフトも、IISにフィルター機能を組み込む形で実現している。このため、Webアプリケーションに変更を加える必要なく、セキュリティ機能を追加できる。稼働環境は、Windows Server 2008(IIS 7.0/7.5)。2013年2月末には、Windows Server 2003(IIS 6.0)とWindows Server 2012(IIS 8.0)向けの版を出荷する。

 価格(税別)は、ファイルプロテクト for IISが、1サーバー当たり100万円(300ユーザー以下)または250万円(ユーザー数無制限)。追加サーバー1台当たり50万円。一方、画面プロテクト for IISは、1サーバー当たり100万円(100ユーザー以下)または200万円(300ユーザー以下)。追加サーバー1台当たり50万円。