米Googleは現地時間2013年1月22日、2012年第4四半期の決算を発表した。売上高は144億1900万ドルで前年同期の105億8400万ドルから36%増加した。提携パートナーに支払う手数料(TAC)は30億800万ドルで、これを除いた実質売上高は114億1100万ドルとなった。また傘下のMotorola Mobilityの事業を除いたGoogle事業の売上高は129億500万ドルで、前年同期の同条件の売上高から22%増加した。

 会計原則(GAAP)ベースの純利益は28億8600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は8.62ドル)で、前年同期の27億500万ドル(同8.22ドル)から6.7%増加した。

 当期の業績を事業別に見ると、傘下のWebサイトによる売上高は86億4000万ドル(Google事業売上高の67%)で前年同期比18%増。パートナーサイトからの売上高は34億4000万ドル(同27%)で同19%増加した。

 傘下のWebサイトとパートナーサイトを含む広告のペイドクリック総数は前年同期比で約24%増、前四半期比で約9%増。クリック単価は前年同期から約6%低下、前四半期から約2%増加した。米国外の売上高は69億ドルとなり、Google事業の売上高の54%を占めた。

 Motorola Mobilityの売上高は15億1400万ドルで、連結売上高の11%を占めた。また営業損益(GAAPベース)は3億5300万ドルの赤字を計上した。なおGoogleはMotorola Mobilityの家庭向け製品事業を売却する予定で、今回の決算には同事業の数字を除外している。家庭向け製品事業を含めた前四半期の営業赤字は5億2700万ドルだった。

「創業15年で売上高500億ドルは悪くない結果」

 2012年通年の業績は、売上高が501億7500万ドルで前年比32%増加した。GAAPベースの純利益は同10%増の107億3700万ドルとなった。

 GoogleのLarry Page最高経営責任者(CEO)は声明で、「創業からわずか15年で年間売上高が500億ドルを超え、悪くない結果だ。今のマルチスクリーン時代に、我々にはテクノロジー企業として非常に大きな機会がある」と述べた。