写真●「農林水産省へのサイバー攻撃に関する調査委員会」第1回会合の様子
写真●「農林水産省へのサイバー攻撃に関する調査委員会」第1回会合の様子
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 農林水産省は、2013年1月17日に開催された「農林水産省へのサイバー攻撃に関する調査委員会」第1回会合(関連記事写真)の議事概要を公表した。

 第1回では主に調査方針について議論された。今後の調査は「コンピュータを通じた不審通信の解明」と「省内の対応に関する検証・評価」の2つの観点から進めることが決まった。前者では、網羅性に留意しながら幅広く通信記録やパソコンを解析する。後者については、「ルールが現場の実態に即していたかも含め不審な通信への対応が適切なものであったか等について調査する」という方針を決めた。

 農水省を巡っては、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉過程に関する機密文書がサイバー攻撃によって外部に流出した可能性が指摘されている。サイバー攻撃は2011年10月時点で既に発生していたとみられるが、その後の農水省の対応が十分でなかったことも批判されている。

[農林水産省の公表資料]