写真1●「ドコモ スマートホーム」を説明する加藤薫社長
写真1●「ドコモ スマートホーム」を説明する加藤薫社長
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写真2●「dtab」
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写真3●「SmartTV dstick」
写真3●「SmartTV dstick」
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 NTTドコモは2013年1月22日、スマートフォンと家庭内機器を連携させて動画や音楽を家庭内で楽しむ「ドコモ スマートホーム」を展開すると発表した。

 NTTドコモのスマートフォンを家庭内のテレビやタブレットと連携させてマルチスクリーンあるいはマルチデバイスでコンテンツを利用できるようにする取り組みである。発表会でNTTドコモ社長の加藤薫氏は「ドコモは、スマートフォンのコンテンツを家庭で楽しむ方向、家庭内のコンテンツをスマートフォンで楽しむ方向、という二つのアプローチを採用する」と戦略を説明した(写真1)。

 スマートフォンのコンテンツを家庭で楽しむ方策の第1弾として、2013年3月中に10.1インチのAndroidタブレット「dtab」と、テレビのHDMI端子に接続して利用するスティック型のAndroid端末「SmartTV dstick」を発売する。どちらも移動通信サービスには対応しておらず、宅内で無線LAN経由でインターネットに接続して利用する。

 dtab(写真2)は、dマーケットで提供する映像配信、音楽配信、電子書籍などの各ストアすべてに対応するほか、スマートフォン向けポータルサイトのdメニュー、しゃべってコンシェル、フォトコレクション、ドコモ地図ナビ、スマートフォンあんしん遠隔サポートなどドコモがネットワーク経由で提供するクラウドサービスも利用できる。これらのサービスを利用するには、NTTドコモのspモード契約にひもづいたdocomo IDの登録が必要となる。spモード契約のdocomo IDで既に契約しているコンテンツであれば、dtabでも追加料金なしで利用できる。また、Google Playにも対応し、Android用の各種アプリをインストールして利用することも可能である。

 3月下旬に予定しているドコモオンラインショップでの先行販売では、ドコモのspモード契約で映像配信サービスのdビデオを6カ月間契約することを条件に9975円のキャンペーン価格を適用する。条件に当てはまらない場合の販売価格は2万5725円である。

SmartTV dstick(写真3)は、dマーケットのストアのうち映像配信のdビデオ、dアニメストア、音楽配信のdヒッツの3サービスに対応する。またアプリとしてはパケットビデオの「Twonky SmartPlay」を搭載し、YouTubeの再生、ホームネットワーク上にあるDLNAサーバーからの動画、音楽の再生ができる。dtabと同じくサービスを利用するにはspモード契約とひもづいたdocomo IDが必要である。Google Playには対応しておらず、サービスやアプリの追加はできない。

 dstickの操作はスマートフォン用のアプリ「dstickリモコンアプリ」を使う。Bluetoothでスマートフォンをdstickに接続し、スマートフォンの画面をタッチパッドのように操作してテレビ画面上のポインターを動かして操作する。専用リモコンの提供は予定していない。dstickへの電源供給はマイクロUSBで行う。テレビにUSB端子を搭載していない場合は、別途スマートフォン用のACアダプタを利用する必要がある。

 家庭内のコンテンツをスマートフォンで楽しむ方策は、パケットビデオの家電連携アプリ「Twonky Beam」を使って行う。NTTぷららのひかりTVのセットトップボックスと連携(関連記事)のほか、シャープ、ソニー、東芝、パナソニック製のブルーレイディスクレコーダーの録画済み番組をストリーム方式で視聴できる。シャープ製の機種ではコンテンツをスマートフォン側に保存するムーブにも対応する。

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