写真1●大垣共立銀行の新型ATM「パパット」の画面カスタマイズで使えるボタン(出典:大垣共立銀行の発表資料)
写真1●大垣共立銀行の新型ATM「パパット」の画面カスタマイズで使えるボタン(出典:大垣共立銀行の発表資料)
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写真2●ボタン1つだけのATM画面作成も可能(出典:同)
写真2●ボタン1つだけのATM画面作成も可能(出典:同)
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 岐阜県が地盤の大垣共立銀行は2013年1月21日から、ATMに顧客別の画面を表示する「顧客情報連携システム」と、新型ATM「パパット」の運用を開始した。システム開発は沖電気工業(OKI)が担当した。

 新システムはATMの顧客データベースを連携させ、顧客別の画面をATM利用時に表示できるのが特徴だ。通常のATMでは、「お引出し」「お預入れ」など誰が操作しても同じボタンが表示される。一方、大垣共立銀行のATMでは、顧客が表示したいボタンを24種類の中から選んで設定できる(写真1)。こうした仕組みは日本の金融機関では初めてだという。

 ATMの「オリジナル画面の変更」ボタンで設定を操作すれば、次回から自分専用画面が表示される。例えば、「1万円(万円札)のお引出し」「1万円(千円札)のお引出し」というボタンを設定しておけば、ワンタッチで引き出したい金種を選ぶことができる。ボタン1つのATM画面を作ることも可能だ(写真2)。

 預金残高に余裕がある人向けには、最大で「10万円(万円札)のお引出し」というボタンも用意している。宝くじファン向けに「ナンバーズ3」「ナンバーズ4」「ミニロト」「ロト6」といったボタンもある。

 一方で、銀行側がメッセージを設定して表示することもできる。顧客の年齢・性別・資産状況・取引状況に応じて、初期画面の「掲示板」の枠や、取引中の待ち時間に金融商品の広告などが表示される。

 新型ATMは1月21日時点では、本店と岐阜支店のみに設置している。2月4日までに全店に各1台を展開する予定である。

[大垣共立銀行の発表資料(PDF)]
[沖電気工業の発表資料]