ジャストシステムは2013年1月22日、医療機関向けの日本語入力システム「ATOK Medical for Windows」を2月28日に発売すると発表した。電子カルテシステムへのログインと連携してユーザー個人の日本語入力環境をダウンロードできる「ローミングツール」を提供するほか、医学辞書ソフトと連携して医学用語の正確な入力を支援する。

 ATOK Medical for Windowsは、医療機関での利用に特化した日本語入力システム。医療従事者が、病院内の様々な端末から電子カルテシステムにアクセスすることを想定し、電子カルテへのログイン/ログアウトと連携してユーザー辞書や入力設定などのデータをダウンロード/アップロードする「ローミングツール」を提供する。

 また、医療関連用語46万語を収録した「医学辞書2013 for ATOK」を2月28日に同時発売する。ATOK Medical for Windowsと医学辞書2013 for ATOKを併用することで、最初の数文字をタイプするだけで医療用語や病名を入力できるようになる。

 加えて、一般財団法人 医療情報システム開発センターが提供する「標準病名マスター」に従い、病名単語の変換時に、その単語が標準病名であることを示す。表示方法に複数の候補がある場合には、日本医学会医学用語管理委員会が標準的としている表記に、推奨表記のコメントを付けて提示する。

 価格(税別)は、ATOK Medical for Windowsが1ライセンス7000円(「JL-Standard ATOK Medical for Windows」の場合)、医学辞典2013 for ATOKは1ライセンス6000円(「JL-Standard 医学辞書2013 for Windows」の場合)。