画面●バリューコマースが運営するオンライン英会話情報サイト
画面●バリューコマースが運営するオンライン英会話情報サイト
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 ヤフー子会社でインターネット広告業のバリューコマースは2013年1月21日、オンライン英語学習を中心とした英語学習に特化した情報サイト「英語学習のススメ」を開設した(画面)。サイトでは多数のサービスを掲載し、レッスン内容や価格などを比較できる。サイトは、パソコンだけではなくタブレット/スマートフォン端末でも閲覧しやすいように最適化したデザインになっている。

 バリューコマースはアフィリエイト広告の大手だが、広告の掲載先は他のWebサイトに依存している。事業構造を多様化するために、自社で情報サイトを運営して広告掲載する事業への参入を模索していた。「英語学習のススメ」はその第1弾となる。

 無料通話アプリケーションやタブレット端末などの普及によって、日本の自宅にいる受講者が海外にいる講師と接続して語学レッスンを受けることは一般化しつつある。オンライン英会話の分野には新規参入が相次いでおり(関連記事1関連記事2)、市場が急拡大している。

 ただし、矢野経済研究所の2012年の調べによれば、語学ビジネス全体の市場規模が約5100億円なのに対して、オンライン英会話市場はまだ47億円にとどまり、成長余地が大きいとみられる。オンライン英会話に特化した情報サイトは個人運営のものなどが多く、まだ有力なものがない状況だ。

 バリューコマースはこの市場の成長性と競合の少なさに着目し、新サイトを立ち上げた。今後、「英語学習のススメ」の内容を充実させて広告収入拡大を目指すとともに、英語学習以外の新分野でも自社サイトの立ち上げを狙う。

[バリューコマースの発表資料]
[英語学習のススメ]