写真●日本オラクル 代表執行役社長 最高経営責任者 遠藤隆雄氏
写真●日本オラクル 代表執行役社長 最高経営責任者 遠藤隆雄氏
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 日本オラクルは2013年1月21日、記者会見を開催し、2013年の同社の取り組みについて説明した。冒頭で日本オラクル 代表執行役社長 最高経営責任者の遠藤隆雄氏は、2012年6月~11月(2013年度上半期)の業績について触れ、ソフトウエアの新規ライセンスが前年比23.7%増となるなど好調なことをアピール。この成長を今後も持続していきたいと述べた。

 同社の今後の方針として遠藤氏は、これまでは顧客企業のテクノロジーパートナーだったが、これからはビジネスパートナーへと変身する、と強調した。「テクノロジーというコアな部分を強化しつつ、新たなチャレンジとして顧客とのパートナーシップを強化し、ビジネスについて直接相談できるような信頼関係を築いていきたい」と遠藤氏は話す。「(顧客との間に入る)パートナー企業との関係もあり、直接アプローチすることが難しい部分もあるが、顧客の情報システム部門だけでなく事業部門にもアプローチできるようにし、顧客のビジネスイノベーションを支援していきたい」(遠藤氏)。

 製品・サービスの分野で注力していくのは、エンジニアドシステム、クラウド、カスタマーエクスペリエンス、人事・タレントマネジメントだ。中でも人事・タレントマネジメントの分野では、2012年2月に買収を発表した米Taleoのサービスを組み入れたSaaS型フルスイートを、近日中に提供開始するという。

 遠藤氏は、「これまで企業は人材が重要だと言いつつ、人材育成やタレントマネジメントに注力してこなかった」と言いつつ、成長するためにはやはりタレントが重要だと指摘。「グローバル標準のソリューションを活用することで、人材強化や売上増、グローバル戦略の進展につなげてほしい」と述べた。

■変更履歴
第3段落で「米Taleco」としていましたが、「米Taleo」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2013/01/22 17:20]