「LLS-201」
「LLS-201」
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 ソニーは、スマートフォンやタブレットで撮影した写真や動画を保存して、テレビなどで見られる家庭向けのストレージ「LLS-201」を2013年4月30日発売する。非接触通信のNFC(near field communication) 技術を利用して、対応スマホをかざすだけでデータを転送できる。価格はオープンで、予想実売価格は3万円前後。

 1TBのハードディスクを搭載したストレージ機器で「パーソナルコンテンツステーション」と呼んでいる。NFCによる転送は、スマートフォンやタブレットに専用のアプリケーション「PCS Manager」をインストール。LLS-201にかざすと実行される。ファイル名、サイズ、記録日時などを記憶し、2回目以降は差分だけを取り込んで更新する。

 NFCのほか、USB端子や無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n)経由、メモリースティックやSDカードからのデータ取り込みにも対応し、NFC非対応機器でも利用できる。保存したコンテンツは、家庭内LANやHDMI端子から出力して、テレビやパソコンなでで視聴可能。DLNAに対応し、保存・整理・視聴の各操作はネットワーク経由でできる。

 再生可能なフォーマットは静止画がJPEG、MPO、RAW。動画がAVCHD、MP4、MPEG2 SD、MOV、3GPP(3GPP2)、AVI、MPEG1。ビデオカメラで撮影したAVCHDなどの動画をスマートフォンで再生できるようにする動画変換機能を内蔵する。またスマホから、FacebookやTwitterにコンテンツを投稿できる。

 天面中心部から外周部にかけて弧を描くデザインで、取り込む端末を置きやすくした。本体寸法は縦横172mm、高さ32mm。重さ約500g。ACアダプターから給電する。PCS Managerは、Android版(バージョン2.3以上)とiOS版(iOS 6.0以上)を用意する。