画面●「Yahoo!クラウドソーシング」の作業画面
画面●「Yahoo!クラウドソーシング」の作業画面
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 Yahoo! JAPANを運営するヤフーは2013年1月21日、新サービス「Yahoo!クラウドソーシング」を開始した。Yahoo!の画面上でデータチェックなどの簡単な作業をすると、報酬がYahoo!ポイントで支払われるものだ。現時点では8件のタスクが公開されている。

 例えば、「表示された語句が観光地かどうかを判定」というタスクでは、表示される5~10個の語句について、「はい」「いいえ」「わからない」のボタンを押して判定していく(画面)。一連の作業は1分30秒ほどで終わり、2円分のポイントを獲得できる。この作業の発注元はヤフー自身で、検索エンジンの精度向上のために必要な作業だという。

 クラウドソーシングはインターネットを利用する不特定多数の人の労力を使ってデータチェックやコンテンツ制作などの知的労働力を調達する仕組みのこと(関連記事)。大量の作業を多数の細かなタスクに分割することで、従来の手法に比べて素早く、低コストで作業を完了できる。

 ヤフーは1日平均約15億ページビューという圧倒的な利用者基盤を生かして、作業者を調達し、自社のサービス強化や他社からの作業受注を狙う。またヤフーは、クラウドソーシングサービスで先行するクラウドワークス(関連記事1関連記事2)、ライフネスと協業することも発表した。作業者や発注企業を相互に融通しやすくする方針だ。

[ヤフーの発表資料]
[Yahoo!クラウドソーシング]