写真●日本マイクロソフト 業務執行役員 サーバープラットフォームビジネス本部長 梅田成二氏
写真●日本マイクロソフト 業務執行役員 サーバープラットフォームビジネス本部長 梅田成二氏
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 日本マイクロソフトは1月21日、システム管理ソフトウエア「Microsoft System Center 2012 Service Pack 1」(System Center 2012 SP1)およびデバイス管理ソフトウエア「Windows Intune」最新版の提供を開始し、記者説明会を開催した。

 System Center 2012 SP1には、マルチテナンシー、SDN(ソフトウエア定義ネットワーク)、ストレージ仮想化などのクラウド基盤機能が組み込まれており、オンプレミスとパブリッククラウドのハイブリッド環境での利用が可能だ。オンプレミスおよびパブリッククラウドでのアプリケーションやリソースを集中管理でき、サービスプロバイダーのクラウド処理容量と管理機能を自社運用のシステムと組み合わせて、データセンターのリソースとして拡張できる。System Center 2012 SP1を利用して、自社サーバーをWindows Azureにバックアップすることも可能だ。

 Windows Intuneの最新版は、System Center 2012 Configuration Manager SP1と組み合わせて、さまざまなPCやモバイルデバイスが管理できる。ライセンス体系については、これまでのデバイスライセンスからユーザーライセンスへと変更し、1ユーザーライセンスあたり5台まで管理可能となった。Windows Software Assurance(SA)の有無も選択できるようになり、SAなしの場合で1ユーザーあたり月額490円(Microsoft Online Subscription Programでの参考価格)で利用できる。

 マイクロソフトでは、「Windows Server」および「Windows Azure」を中心に、オンプレミスやサービスプロバイダーのデータセンター、さらにはパブリッククラウドまでを含めた統合プラットフォームとなる「クラウドOS」のビジョンを打ち出している。クラウドOSには強力な管理機能と自動化機能が必要で、その中心的役割を果たすのがSystem Centerだと日本マイクロソフト 業務執行役員 サーバープラットフォームビジネス本部長の梅田成二氏(写真)は説明する。梅田氏によると、クラウド関連およびシステム関連の管理製品市場は年率50%で成長しており、System Centerも同様のスピードで成長しているという。