米IDCが現地時間2013年1月16日に発表したパソコン向けマイクロプロセッサの世界市場調査によると、2013年の年間売上高は前年比1.6%増の407億ドルとなる見通し。出荷個数は同3.2%増の3億8400万個と予測している。

 2012年における年間売上高は前年比2.4%減と落ち込んだ。IDCによると2012年はマクロ経済の不透明感や、Windows 8搭載機の出足の鈍さ、低価格パソコン市場におけるタブレット端末の浸食が要因となり、パソコン向けマイクロプロセッサの需要は低迷した。IDCはこの傾向が2013年前半も続き、市場が回復を見せるのは年後半と見ている。

 同社が予測する2011年から2016年までの売上高の年平均成長率(CAGR)は3.4%。出荷個数は同じ期間に3.2%の伸び率で推移していくとしている。

 また、タブレット端末の普及でARMアーキテクチャのプロセッサが注目されており、ディスプレイサイズが13.3インチ以下のノートパソコンでARMプロセッサが台頭していく。これにより、2016年には全ノートパソコンに占めるARMプロセッサの割合が3.3%になると予測している。

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