中国電子商取引大手Alibaba Group(阿里巴巴)のJack Ma(馬雲)最高経営責任者(CEO)が退任の意思を表明したと、複数の米英メディア(ReutersForbesNew York Timesなど)が現地時間2013年1月15日に報じた。同氏は会長職にとどまり、引き続き戦略面で舵を取る。

 Ma氏はCEO辞任の意向を1月15日に社内電子メールで従業員に伝えた。5月10日までに後継者を決め、CEOを辞して常勤会長となる。

 同氏は電子メールで、「創設CEOとして退任の決断は難しかった」とした上で、退任の理由を「若い社員が私よりも輝かしい夢を抱き、将来を築き上げる能力に長けているためだ」と説明した。また後任を社内から選ぶことも示唆した。

 1960年代生まれのAlibaba指導者のほとんども、1970年代および80年代生まれの若い世代に責務を譲り、世代交代を図るとしている。なお、Alibabaは先週、事業を細かく25部門に再編する計画を発表している。

 Ma氏は1999年にAlibabaを設立し、同社は現在2万3000人以上の従業員を抱える。傘下のショッピングサイト「Taobao」および「Tmall」は昨年の取引規模が1兆人民元を突破した(米Wall Street Journal)。