写真●AppleのiPad mini
写真●AppleのiPad mini
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 米Appleは現地時間2013年1月15日、iPad mini(写真)と第4世代iPadの携帯電話ネットワーク対応モデル(Wi-Fi+セルラーモデル)を中国で同月18日に発売すると発表した。iPad miniと第4世代iPadのWi-Fi専用モデルは昨年12月7日に中国で販売を始めていたが、新たにセルラーモデルを同国市場に投入することで、販売拡大を図る。

 Appleは両端末を取り扱う通信事業者について明らかにしていないが、テクノロジー系ブログサイトのThe Next Webは、加入者数で同国第2位のChina Unicom(中国聯通)と第3位のChina Telecom(中国電信)になると伝えている。Appleの中国版オンラインストアによるとセルラーモデルの価格はiPad miniが3488元(約4万9800円)から、第4世代iPadは4688元(約6万6900円)からとなっている。

 Appleは中国市場を重視する姿勢を示しており、先週は同社のTim Cook最高経営責任者(CEO)が中国を訪れ、China Mobile(中国移動)のXi Guohua(王建宙)会長と会談したと伝えられた。勢力を拡大するAndroid端末に対抗するため、同国最大手の通信事業者であるChina MobileとiPhoneやiPadの通信サービス契約を結ぶことがAppleの最重要事項と指摘されている(関連記事:加入者7億人のChina Mobileが「iPhone」販売か、両社首脳が会談)。なお海外メディアの報道によると、AppleはiPad miniと第4世代iPadのセルラーモデルの中国市場への投入を急いでいたが、同国の通信規制当局による承認に時間がかかり、計画に遅れが生じていた。

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