写真●AUTO帳票CustomのWeb管理画面
写真●AUTO帳票CustomのWeb管理画面
[画像のクリックで拡大表示]

 日本テレネットは2013年1月15日、業務データから帳票を生成してファクス(FAX)送信するクラウドサービスの新版「AUTO帳票Custom」(写真)を発表、同日販売を開始した。帳票生成とファクス送信の機能を、インターネット上のSaaSとして提供するもので、帳票作成ソフトやファクス用の回線を所有することなく、帳票をファクスで送信できるようになる。

 帳票データの元となる業務データ(CSVまたはExcelファイル)をSaaS側にバッチ転送して利用するサービスである。転送方法は、FTP/SFTP、HTTPS、メール、全銀協TCP/IP手順のいずれか。これを受けたSaaS側で、帳票を自動生成し、指定したあて先にファクスで送信する。あらかじめ、帳票のひな型と、これに流し込むCSVのフォーマットを決めておき、バッチ運用する。

 帳票のひな型は、サービスを開始する際に打ち合わせの時間を設け、ユーザーの要望に応じて日本テレネットがカスタマイズ設計してSaaSに登録する。SaaSで使っている帳票作成ソフトは非公開だが、ほとんどの業務帳票を生成できる、としている。ユーザーは、社内で使っている既存の帳票をそのままSaaSに移行できるという。

 既存ソフト「AUTO帳票」の新版に当たる。新版では、帳票ごとにファクス送信時刻をスケジュール指定できるようにした。従来版では、ファクスを送信したいタイミングでCSVを転送するしかなかったが、これを改めた。また、送信データのフォーマットとしてCSVだけでなく、Excel形式も利用できるようにした。さらに、送信方法の設計を簡素化して、ファクス送信とメール添付送信の切り替えを容易にした。

 なお、日本テレネットはAUTO帳票Customから帳票作成機能を省略してファクス送信に特化させた廉価版サービス「AUTO帳票Direct」(関連記事)も提供している。AUTO帳票Directでは、ユーザー企業側で生成済みの帳票データをSaaS側に転送して利用する。登録できる帳票データは、Word/Excel/PowerPoint、PDF、TIFF、テキストファイル、のいずれか。FTPやメール、専用のWeb API経由などを介して登録できる。