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 カナダ・クイーンズ大学ヒューマンメディアラボは、プラスチックディスプレイを使って、薄く、折り曲げ可能な「フレキシブル・ペーパー・コンピューター」を開発した。米ラスベガスで2013年1月8日(米国時間)から開催中の「Consumer Electronics Show 2013」(CES 2013)で試作品を報道関係者に公開した。

 「PaperTab」と呼ぶもので、プラスチック・ディスプレイを開発している英Plastic Logicの10.7型タッチスクリーン付きプラスチック・ディスプレイを採用。米インテルの研究部門インテル・ラボと共同開発した。第2世代Core i5プロセッサーで駆動する。一般的な操作ボタンやスイッチなどは持たず、ディスプレイの片側を曲げてページをめくるといった独特の、直感的な操作ができる。

 1つのアプリケーションに1枚のPaperTabを使用し、10枚以上を同時に並べて作業できる。作成した電子メールを表示しているPaperTabに、写真を表示している別のPaperTabを軽く接触させると、写真を電子メールに添付するといったことが可能。また、2枚以上のPaperTabを並べて1枚の連続したディスプレイとして表示させることもできる。

 ヒューマンメディアラボののロエル・ヴァルテガル所長は「今後5~10年以内に、ほとんどのコンピューターやタブレットが、PaperTabのような多色刷りペーパーのようなルック・アンド・フィールを持つようになるだろう」と述べている。