カゴヤ・ジャパンは2013年1月10日、ユーザー企業にNASをレンタル設置して運用する月額制のリモートバックアップサービス「TeraStationリモートバックアップサービス」を開始した。消失したくない重要データを、インターネットと小型NASを使って比較的安価に遠隔バックアップできる。

 バッファローのNAS装置を対向型に設置して、NASの機能を利用してバックアップする。ユーザー企業の社内LAN上にキューブ型の「TS-QVHL/R6シリーズ」(4T/8T/12T)を置き、データセンター側にはユーザーごとに1Uラックマウント型の「TS-RVHL/R6シリーズ」(4T/8T/12T)を設置する。

 バックアップスケジュールは、日/週/月の単位で開始時刻を指定する。スケジュールは最大8件まで登録可能で、1件につきバックアップ対象フォルダーを10個まで指定できる。指定した時刻になると、ユーザー側からデータセンター側にコネクションを張り、データを暗号化して転送する。

 バックアップ方法は、いわゆる増分バックアップ(前回のバックアップ時点からの差分だけをバックアップする方法)である。動作モードとしては、バックアップ先にしかないファイルを削除する「差分バックアップモード」と、バックアップ先にしかないファイルを削除しない「増分バックアップモード」のいずれかを選ぶ。

 バックアップ容量に応じて3種類のプランを用意した(それぞれについてユーザー側NASを2重化する冗長化プランも用意した)。価格(税込み)は、初期費用が全プラン共通で8万4000円。月額費用は、「2TBプラン」が6万3000円、「4TBプラン」が8万4000円、「6TBプラン」が10万5000円、「2TB冗長化プラン」が9万4500円、「8TB冗長化プラン」が12万6000円、「12TB冗長化プラン」が15万7500円。

 なお、サービスの利用にあたっては、ユーザーごとに固有のインターネット接続回線を、カゴヤ・ジャパンのデータセンターに設置する必要がある。ユーザーが独自にプロバイダーと契約する場合、プロバイダー料金とは別にカゴヤ・ジャパンに月額4200円の設置費用を払う。カゴヤ・ジャパンからアクセス回線を購入することも可能であり、この場合は10Mビット/秒(占有型)が月額4万2000円、100Mビット/秒(共有型)が月額6万3000円。