写真●SwiftWing SIRIUSの外観
写真●SwiftWing SIRIUSの外観
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 日本ラッドは2013年1月11日、キャプチャーレート1Gビット/秒、キャプチャー容量4Tバイトのエントリークラスの据え置き型パケットキャプチャー装置「SwiftWing SIRIUS」(写真)を発表、同日出荷した。同クラスとしては他社製品よりも価格が安いことをアピールしている。開発会社はコムワース。

 今回のモデルは、コムワースの「SwiftWing SIRIUS LCSシリーズ」の“日本ラッド向けモデル”に相当する。コムワースがカバーしていないエントリークラスをカバーする。例えば、コムワースの最小構成モデルのスペックは、キャプチャーレートが4Gビット/秒、キャプチャー容量が32Tバイトである。

 NIC(ネットワークカード)上にハードウエア型のフィルター機構(記録するパケットと記録しないパケットを区別する機構)を搭載するかどうかで、二つのモデルを用意した。価格(税別)は、フィルター機能がない下位版「PCS-G01-STD」が、150万円から。フィルター機能を持つ上位版「PCS-G01-PRO」が、290万円から。

 ネットワークポートは1000BASE-T×4ポート。四つのポートからの入力を一つの出力チャンネル(レートは1Gビット/秒)にまとめる使い方と、二つのポートごとに一つのチャンネル(レートはチャンネルごとに1Gビット/秒)にまとめる使い方の、いずれかで利用する。

 キャプチャーデータの出力形式はPCAPで、直近の4Tバイト分のデータを保持する形である(キャプチャデータは、ファーストインファーストアウトで、古いものから順番に消える)。なお、同モデルはPCAPデータを蓄積するだけの機械であり、情報検索/分析ソフトは備えない。