Nokia Lumiaシリーズ
Nokia Lumiaシリーズ
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 フィンランドNokiaは現地時間2013年1月10日、同社の2012年第4四半期決算が従来予測を上回る見通しだと発表した。多機能携帯電話や米Microsoftの「Windows Phone」を搭載した「Lumia」スマートフォンが好調だったこと、営業支出を抑えられたことなどを理由として挙げている。

 最新の見通しでは、デバイスおよびサービス事業の営業利益率は0~2%になる。従来はマイナス6%(プラス/マイナス4ポイント)程度と見ていた。

 同事業の売上高は約39億ユーロ、携帯端末全体の出荷台数は8630万台が見込まれる。スマートフォンを含むスマートデバイスの出荷台数は660万台でそのうちLumiaは440万台。Lumiaの前期出荷台数は290万台だった。また、低価格のタッチ式多機能携帯電話「Asha」は930万台出荷された。

 Nokia Siemens Networks事業も当初予測より好調で、営業利益率は13~15%になる見通し。従来は約8%(プラス/マイナス4ポイント)と予測していた。

 ただし2013年第1四半期については、季節的要因と激しい競争環境により、2012年第4四半期と比べて落ち込む見通し。営業利益率は、デバイスおよびサービス事業がマイナス2%(プラス/マイナス4ポイント)程度、Nokia Siemens Networks事業が約3%(プラス/マイナス4ポイント)と予測している。

 米メディアの報道(Bloomberg)によると、業績見通しの上方修正を受け、Nokiaの株価は18%上昇し3.54ユーロを付けた。

 なお、Nokiaは1月24日に正式な2012年第4四半期および通年の決算を発表する予定である。

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