Xperia Z
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テレビ画面に「ミラーリング」する機能
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端末とテレビのリモコンを近づけてNFCで認証を行う
端末とテレビのリモコンを近づけてNFCで認証を行う
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テレビ画面に表示
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左にあるのが「Personal Content Station」。スマートフォンを近づけてNFCで認証を行う
左にあるのが「Personal Content Station」。スマートフォンを近づけてNFCで認証を行う
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「Personal Content Station」は、スマートフォンなどを上に載せて、「置き台」のように使うことも想定している
「Personal Content Station」は、スマートフォンなどを上に載せて、「置き台」のように使うことも想定している
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ポータブル型の製品も展示した。こちらはHDDではなく、メモリーカードに記録する
ポータブル型の製品も展示した。こちらはHDDではなく、メモリーカードに記録する
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 ソニーは、同社のスマートフォン「Xperia Z」と、テレビやオーディオ機器を連携させるデモを「2013 International CES」で披露した。

 「ワンタッチ」をキーワードに、Xperia ZのNFC機能と、Bluetoothおよび無線LAN(Wi-Fi Directなど)機能を活用し、静止画や動画コンテンツをデジタル機器間で容易に共有できるようにした。機器間の接続をスムーズにすることで、ユーザーにとって扱いやすいユーザー・インタフェースを実現し、機器の付加価値を高める考えだ。

 ソニーの提唱する“ワンタッチ”は、初期認証をNFCによる非接触ICタグで済ませ、その後のコンテンツのやりとりはBluetoothや無線LANで実行するもの。こうしたアイデアは以前から出ていたが、スマートフォンやデジタル機器が標準的にBluetoothや無線LAN機能を備えるようになったことで、ここへきて現実的な用途提案が相次いでいる。

 会場ブースでは、Xperia Zに格納された楽曲ファイルを、Bluetoothを使ってオーディオ機器にストリーム伝送する用途や、異なるユーザーのスマートフォンの間でコンテンツをシェアする用途などを示した。さらに、Xperia Zが格納した静止画や動画データを、ワンタッチで小型サーバーにバックアップする用途や、Xperia Zとテレビを連携させる「ミラーリング」などのアプリケーションを見せた。

 なかでもバックアップ用途に向けては、小型のサーバー装置「Personal Content Station」を開発、2013年4月から発売する。同サーバーは1TバイトのHDDを内蔵し、家庭やオフィスの無線LANを経由してスマートフォンやビデオ・カメラのコンテンツを格納できる。HDMI端子およびDLNA機能を備えており、テレビに接続して格納した静止画や動画を表示できる。スマートフォンやビデオ・カメラを載せておける台のような形状をしており、「スマホやビデオ・カメラを上に載せて、置き台のように使ってもらうことを想定する。外出先で撮影した静止画や動画を、いちいちパソコンなどに格納するのは手間がかかるが、このPersonal Content StationではNFCでワンタッチすれば、後のコンテンツのやりとりは自動で実行される。ユーザーにとって、コンテンツを格納する際の手間が大幅に軽減されるだろう」(ソニー)という。

 Personal Content Stationは、Xperia Zだけでなく、NFCや無線LANの機能を備えたスマートフォンなどが利用できるという。日本では2013年4月末に、米国では6月頃の発売を予定している。米国での販売価格は299米ドル前後になるもよう。

 またテレビとの連携では、NFC機能を備えたリモコンを用いている。リモコンにスマートフォンを近づけて初期認証が終わると、テレビ画面にスマートフォンの画面が表示されるという設定になっていた。このリモコンおよび対応テレビも、近々発売されるという。