ソニーは、2013年1月8日(米国時間)に開幕した「2013 International CES」の会場で、テレビ以外にも4K関連製品を多く出品している。

 CES開会前の発表会で、同社はフルHDよりも解像度の高い4K対応テレビを発表、4Kコンテンツを充実させることをアピールしていた。そのための製品として、発表会でも触れられていたのが一般消費者向けの4K対応ビデオカメラ「4K Handycam」だ。ソニーが2012年11月に発表した「XAVC規格」で記録する。圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264で、業務用でも使われているMXF(Material eXchange Format)というファイル形式で保存する。

 同社は、北米では2013年夏から4Kコンテンツのネット配信サービスを開始する。その映像を受信して再生するためにテレビに接続して使う「4K Media Player」も展示していた。試作機の本体にボタンなどはなく、再生する動画を同社のタブレット「Xperia Tablet」で選択する仕組みになっていた。

 フルHD動画を撮影できる、デジタル録画双眼鏡の新製品も参考出品していた。防水・防塵仕様で、ファインダーは有機EL。現行製品の「DEV-3」よりも30%小型、軽量化したという。暗い場所では、自動的に画像処理して明るくし、見やすくする「ハイパーゲイン」機能を備える。

展示されていた「4K Handycam」の試作機。HDMI端子、USB端子などがあった。業務用の4Kビデオカメラに比べてそれほど小さくなるわけではない
[画像のクリックで拡大表示]

「4K Media Player」の試作機。直径30cmほどで銀色の円柱形というユニークな形状だ
[画像のクリックで拡大表示]

デジタル録画双眼鏡の試作機。前後の長さが現行機種より短い
[画像のクリックで拡大表示]

接眼部の様子。操作ボタンの配置や数は現行機種とほぼ同じだ。「0.8-12x」との表示があり、動画撮影時の最大倍率が現行機種の10倍から12倍にアップしているようだ
[画像のクリックで拡大表示]