写真1●DeNAの新コーポレートロゴ
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写真2●DeNA 代表取締役社長 守安功氏
写真2●DeNA 代表取締役社長 守安功氏
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写真3●Groovyのサービス開始時には20社以上のパートナーから100万曲以上の楽曲が提供される見込み
写真3●Groovyのサービス開始時には20社以上のパートナーから100万曲以上の楽曲が提供される見込み
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 ディー・エヌ・エー(DeNA)は2013年1月10日、コーポレートロゴを一新するとともに(写真1)、同社の提供する一部サービスの名称とロゴを変更した。また、これに伴う今後の方針と新事業について会見を開催した。

 新ロゴの「D」の文字には、顔文字で笑顔を意味する「:D」を採用した。DeNA 代表取締役社長の守安功氏(写真2)は、会見の冒頭でまず新ロゴを披露。「新ロゴには、『Delight』(喜び・楽しみ)と『Impact the World』(世界規模のインパクトを創出)という意味が込められている」と説明する。

 Delightという単語について守安氏は、「新サービスを展開する時に重視するのはDelightの精神、つまりユーザーに楽しんで使ってもらえるサービスを作ることだ。これが結果的に企業価値の向上にもつながる」と話す。一方、Impact the Worldについては「DeNAは世界中で使ってもらえるサービスを目指している。2012年はようやく世界で結果が出始めた1年で、4月に『Mobage』にて提供しているゲームが米国Androidアプリの売上ランキング1位になったことをはじめ、12月にはMobageのゲームが米国売上トップ3を独占した」と実績をアピール、「世界中にDelightを届け、世界からナンバーワンになったと認めてもらえるまでサービスを提供し続けたい」と述べた。

 ロゴ刷新に伴い、一部のサービス名称やロゴも変更する。例えば、ショッピングサイトの「ビッダーズ」は同日より「DeNAショッピング」となり、DeNA子会社のエアーリンクが運営するトラベルサイト「スカイゲート」は今秋より「DeNAトラベル」となる予定だ。また、スマートフォン向けコミュニケーションツール「comm」やMobageなどの名称が変わらないサービスには「by DeNA」の新ロゴが入る。さらに、世界中のDeNAグループオフィスの呼称は「DeNA(都市名)」に統一する。例えば、これまで「ngmoco」と呼ばれていたサンフランシスコオフィスは同日より「DeNA San Francisco」となる。

音楽サービスへの参入とスポーツ事業の拡大

 次に守安氏は、DeNAが音楽サービスに参入することを発表した。新サービスの名称は「Groovy」で、2013年3月末までにはサービスを開始するという。

 Groovyは、iOSおよびAndroid端末内の音楽プレイヤーの機能に、ソーシャルネットワークサービス機能を備えたサービス。音源を提供する予定のレコード会社は、ソニー・ミュージックエンタテインメントやビクターエンタテインメント、ユニバーサル ミュージック合同会社など20社を超えており、サービス開始時の提供楽曲数は100万曲以上になる予定だ(写真3)。

 守安氏はGroovyを“ソーシャルミュージックサービス”と呼び、「ゲームからソーシャルゲームという新分野が生まれたように、音楽とソーシャルの融合で今までにない音楽サービスを提供したい。Groovy発のヒット曲も生み出して音楽業界に貢献したい」と新サービスに向けた意気込みを語った。

 さらにDeNAは、陸上チームを4月1日に創設することも同時に発表した。エスビー食品陸上競技部のスタッフと選手を主体としており、現在エスビー食品でスポーツ推進局局長を務める瀬古利彦氏が総監督に就任する。DeNAは2011年にプロ野球に参入しており、陸上チームでスポーツ事業を拡大することになる。