中国のZTEは2013年1月8日、米国ラスベガスで開催中の「2013 International CES」でプレスカンファレンスを開催し、同社のAndroidスマートフォンとしてフラッグシップ機となる新機種「Grand S」を発表した。
CES会場にあるZTEブースでは、多数の実機も併せて展示した(写真1)。
5インチ・フルHD・クアッドコアとして世界最薄の「Grand S」
Grand Sは、ZTEのスマートフォンとしてハイエンドの「Grand」シリーズに位置付けられており、同社のフラグシップモデルとなる(写真2)。ディスプレイは5.0インチで画面解像度はフルHD。表面保護にゴリラガラスを採用する。プロセッサはクアッドコアのQualcomm Snapdragon S4 Proを採用、クロックは1.7GHzとなっている。
大型ディスプレイにも関わらず薄型のデザインとなっており、5インチ・フルHD・クアッドコアのスマートフォンとしては世界最薄の6.9mmを実現している。端末背面のデザイン上のアクセントになっているのが13メガピクセルのメインカメラで、他に2メガピクセルのフロントカメラも搭載する。
通信は4G LTEに対応。メモリーは2Gバイト、ストレージは16GバイトでmicroSDにも対応する。OSはAndroid 4.1を採用。7色のカラーバリエーションが用意され、ドイツ「iFデザイン賞」において、2013年のProduct Design賞を受賞している(写真3)。
Grand Sについて、ZTE副社長兼モバイルデバイス部門CTOのKan Yulun氏(写真4)は、「今日の消費者が求める最先端の機能と、最高水準のマルチメディアを扱えるスマートフォンだ」と自信を見せた。発売時期は2013年第1四半期で、中国への展開を予定している。
CESでの発表ということもあり、米国での発売に期待が集まったが、具体的な発表はなかった。しかしZTE USAのCEO Lixin Cheng氏は、「すでに米国のパートナーと話し合いを重ねている」と語り、米国市場への投入に意欲を見せた。