写真●Teradata Asterの概要(出典:日本ユニシス)
写真●Teradata Asterの概要(出典:日本ユニシス)
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 日本ユニシスは2013年1月9日、SQLでMapReduce処理を実行できるようにするソフト「Teradata Aster」(写真)の販売を開始した。日本テラデータによる直販を除けば、国内販売代理店としては日本ユニシスが1社目となる。日本ユニシスの販売価格(税別)は、基本となる「Asterデータベース」が700万円から。

 中核ソフトのAsterデータベースを使うと、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の問い合わせ言語であるSQLを使って、並列分散型でデータを収集/変換するMapReduce処理を実行できる。米テラデータ(Teradata)が2011年に買収した米アスター・データ・システムズ(Aster Data Systems)の技術を使っている。

 MapReduce処理を簡単に使うためのフレームワークとして、SQL内部から呼び出して使える関数を50個以上パッケージ化した「Aster MapReduce Analytics Portfolio」も用意した。また、Apache Hadoop連携モジュール「Aster SQL-Hモジュール」も用意した。これを使えば、Hadoop(HDFS)に蓄積されたデータをSQLで分析できる。

 日本ユニシスはユーザー企業のシステム構築を請け負うSIベンダーであるため、ソフトウエア製品の販売に加えて、関連したシステム構築を手掛けることができる。同社によるソフトウエアおよび関連サービスの販売目標は、今後3年間で20億円。金融業/流通業の顧客行動分析や製造業のセンサーログ分析などを中心に販売を見込む。