写真1●「新宿ワシントンホテル本館」に設置されたセルフチェックイン機
写真1●「新宿ワシントンホテル本館」に設置されたセルフチェックイン機
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写真2●電子ペンで画面に書き込んで手続きを行う
写真2●電子ペンで画面に書き込んで手続きを行う
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 ホテル運営の藤田観光は2013年1月から、ホテルのチェックイン・チェックアウト手続き全体をペンタブレット画面上で行える「対面型セルフチェックイン機」の運用を始めた。チェックイン手続きの簡略化によって、フロントの混雑緩和を狙う。

 まず1月1日から、「新宿ワシントンホテル本館」で運用を開始した(写真1)。2013年内に広島市、仙台市で新規開業するワシントンホテルにも導入し、その後も新規ホテルに順次展開する。

 宿泊客はチェックイン時に液晶画面上の宿泊カードに電子ペンで住所や氏名などを書き込む(写真2)。会員カード「藤田観光グループ・メンバーズカードWAON」を持っていれば、カードをかざして電子ペンでサインするだけで、宿泊料の電子マネー(WAON)決済を含む全ての手続きを完結させられる。

 他社のビジネスホテルなどでは無人チェックイン・チェックアウト機を以前から運用している企業も多い。だが、藤田観光はフロントの無人化はせず、スタッフは荷物を預かったり周辺の観光案内をしたりといった手続き受け付け以外のサービスに専念できるようにする。従来のフロントカウンター越しのサービスに比べて宿泊客との距離を近くし、きめ細やかな対応をしやすくする狙いがある。

 セルフチェックイン機は、映画館向けシステムなどで実績があるPlanDと共同で開発。液晶ペンタブレットにはワコムの「DTF-720」を採用した。

[藤田観光の発表資料(PDF)]
[ワコムの発表資料]