シャープの副社長で、商品事業担当兼グローバルマーケティング本部長の高橋興三氏。IGZOへの取り組みなどの戦略を語った
シャープの副社長で、商品事業担当兼グローバルマーケティング本部長の高橋興三氏。IGZOへの取り組みなどの戦略を語った
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4K解像度の「AQUOS Ultra HD」。Bluetooth接続のアクティブマトリックス式3Dメガネを利用した立体視表示機能を備える。無線LAN機能も内蔵している
4K解像度の「AQUOS Ultra HD」。Bluetooth接続のアクティブマトリックス式3Dメガネを利用した立体視表示機能を備える。無線LAN機能も内蔵している
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IGZO液晶を搭載した携帯機器「AQUOS PHONE ZETA」「AQUOS PHONE Xx」「AQUOS Pad」も改めて紹介した。AQUOS PHONE Xxは2013年3月発売で、その他2機種は発売済みだ
IGZO液晶を搭載した携帯機器「AQUOS PHONE ZETA」「AQUOS PHONE Xx」「AQUOS Pad」も改めて紹介した。AQUOS PHONE Xxは2013年3月発売で、その他2機種は発売済みだ
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 シャープは2013年1月7日(米国時間)、米国ラスベガスで8日から開催される「2013 International CES」の会場で、開会前日に発表会を開催。液晶テレビやディスプレイの新製品を公開した。

 注目は、通常のフルHDの4倍の画素数(3840×2160ドット)を備える、4K解像度の液晶テレビ。同社は2013年に2種類の4Kテレビを発売する。一つは、2012年12月に発表済みの「ICC PURIOS」。特徴は、映像信号を解析して、風景の遠近感や物体の立体感や質感を強調する「ICC(Integrated Cognitive Creation)技術」を搭載していること。2013年2月から受注生産する。価格は60型で252万円。

 さらに会場では、ICC技術を搭載しない4K解像度の液晶テレビ「AQUOS Ultra HD」を発表した。画質を追求したICC PURIOSに対して、AQUOS Ultra HDは多機能さを売りにしたモデル。立体視(3D)表示やインターネット連携機能「SmartCentral」などを搭載している。こちらは2013年第2四半期に出荷予定で、価格は未定だ。CESの会場では、さらに解像度の高い“8K”のディスプレイも展示する。

 通常のフルHD対応液晶テレビは、60型、70型、80型の18製品を発表した。全機種にSmartCentralを搭載。FlashやHTML5ベースのアプリをテレビで実行できる。フルHD液晶テレビのラインアップは「8-Series」「7-Series」「6-Series」の3つに分かれており、最上位の8-Seriesは、画像の明るい部分を自動認識してコントラストを高める機能「SUPER BRIGHT」を搭載する。2013年2月から順次発売。価格は1499.99ドル(LC-60C6500)~6499.99ドル(LC-80LE857)。

 このほか、同社独自の液晶である「IGZO」を採用した、4K解像度の業務用32型ディスプレイも改めて紹介した。発表済みの「PN-K321」に加えて、10点マルチタッチに対応させた試作品を公開した。PN-K321は2013年2月15日に発売予定。オープン価格で、実勢価格は約45万円。