写真●UnitPORTER.Navi(SaaS版)のWeb管理画面
写真●UnitPORTER.Navi(SaaS版)のWeb管理画面
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 日本ノーベルは2013年1月8日、サーバーラックの機器構成を可視化する運用管理ソフト「UnitPORTER.Navi」(関連記事)のSaaS版(写真)を発表した。これまで提供してきた購入型のソフトウエアライセンスに加えて、新たに月額制のクラウドサービス(SaaS)として提供する。SaaS版ではいくつかの機能を省略しており、40ラック未満の小規模構成に向く。2013年1月24日にサービスを開始する。

 UnitPORTER.Naviは、サーバーラックの機器構成を可視化するソフト。「どのラックの何列目に何の機器が配置されているか」や「ネットワークケーブルや電源ケーブルがどう配線されているか」などを、ラックや機器を模したグラフィックスで視覚的に把握できる。ExcelやVisioによる属人的な管理を代替するのが狙い。Webブラウザーから管理画面にアクセスして使う(Internet Explorer 8以降を推奨、GUIにSilverlightを使用)。

 元々用意されている機能でSaaS版では利用することができない機能は、大きく(1)フロアマップを編集できない、(2)消費電力や温度などのセンサー監視データやSNMPエージェントのデータを収集できない---の二つ。これに対して、ソフトウエアライセンス版では、センサー監視データやSNMPエージェントのデータを収集して個々の機器に計測データをひも付けて管理できる。

 製品のすみ分けとしては、40ラック以上にソフトウエアライセンス版、40ラック未満にSaaS版を想定している。

 SaaS版の価格(税別、以下同)は、初期費用が8万2000円で月額費用が1ラック当たり2600円(40ラックでは月額10万4000円)。一方、ソフトウエアライセンス版の価格は、基本ライセンスが160万円で、1ラック当たり最大で1万6000円(1~9ラックまでの場合)。40ラック時は1ラック当たり9500円となり、総額が198万円になる。