LG社の有機ELテレビ
LG社の有機ELテレビ
[画像のクリックで拡大表示]
発表会場の脇で、4Kテレビなどを披露した
発表会場の脇で、4Kテレビなどを披露した
[画像のクリックで拡大表示]

 韓国LG Electronics社は、有機ELパネルを用いた55型テレビを2013年3月に米国で発売する。価格は1万2000米ドル(1米ドル=87円換算で約104万円)。米国ラスベガスで2013年1月8日(現地時間)に開幕する、「2013 International CES」に先立つ記者発表会で明らかにした。同社は、CESの会場ブースで実機を展示する予定だ。

 発売する55型の有機ELテレビは、厚みが4mmと薄く、重さは10kg以下という。白色の有機EL素子にRGBWの4色カラー・フィルタ(CF)を組み合わせて、カラー表示を実現する。2012年のCESで公開し、同年内に発売するとしていた試作機とほぼ同様の仕様と見られる。同社は2013年1月2日に、韓国で55型の有機ELテレビの受注を受け付けると発表していた。同年2月初めに出荷を始める。韓国での価格は約1100万ウォン(1円=0.082ウォンで約90万円)だった。

 この他、LG社は4K×2K(3840×2160)画素の映像を表示できる液晶テレビ(4Kテレビ)や、米Google社のテレビ向けソフトウエア基盤「Google TV」の搭載機種を拡充することを明らかにした。

 4Kテレビについては既発表の84型に加え、55型と65型を製品ラインアップに加える。こちらは2013年8月をメドに発売する方針だ。Google TV対応機は、42型、47型、50型、55型、60型の5種類の画面サイズで7機種を発売する。液晶テレビでは、CCFL(冷陰極蛍光管)を用いたバックライトを米国で中止し、全機種をLEDバックライト搭載品にすることを明かした。