アドビ システムズは2013年1月8日、7年以上前にリリースされたソフトウエアの旧製品「Adobe Creative Suite 2」製品群と「Adobe Acrobat 7」のライセンスについて注意を喚起する文書を公開した。

 アドビは2012年12月13日から、これらの製品に対して正規ライセンスを認証するための「アクティベーションサーバー」を停止する措置の代替手段として、アクティベーションサーバーによる手続きを経なくても利用できるソフトを同社のWebサイトを介して正規ユーザーに配布していた。しかし、同サイトには誰でもアクセスすることが可能であるため、一部インターネットユーザーの間で、これらのソフトが「無償で利用できるようになった」という誤解が広がっていた。

 アドビは発表した文書の中で、旧製品の直接提供はあくまで正規ライセンス保有者に対する便宜を図るためだとし、「弊社が不特定多数の皆様に対して無償でソフトウェアを提供することが目的ではございません」と強調している。「正規ライセンスを所有されていないお客様のご利用はライセンス違反となり得る」として、ライセンス外利用を控えるよう注意喚起した。

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