東芝は2013年1月6日(米国時間)、米国・ラスベガスで1月8日から開催される「2013 International CES」の展示内容を紹介する、報道関係者向けの発表会を開催した。
目玉の一つは液晶テレビ。フルHDの4倍の画素数がある3840×2160ドットの「4K対応テレビ」の58型、65型、84型を展示する。これまでに製品化された4K対応テレビは80型以上が中心だったが、東芝は2012年に51~70型の製品が構成比で4割近くになったことに注目。このサイズでも4K対応テレビを投入する。
4K対応テレビには、ブルーレイディスク(BD)コンテンツのフルHD映像を4K映像に近づける精細感向上技術「シネマ4Kシステム」を搭載する。発売は2013年上半期の予定。価格について、東芝執行役専務でもある東芝デジタルプロダクツ&サービス社の深串方彦社長は「58型と65型は1インチ当たり1万円を切りたい」とした。今後、58型以上における4K対応製品の比率を大幅に引き上げていく計画だ。
2012年10月から日本でサービスを開始した、テレビ向けのインターネット連携サービス「レグザクラウドサービス TimeOn」と同等の機能「MediaGuide」を、2013年春から米国市場向けの製品に搭載することも発表した。ケーブルテレビのセットトップボックスをテレビ側からコントロールし、番組や出演者の情報を検索できるようにするなど、多チャンネルサービスの利用が一般的な米国市場向けの機能を備えている。
パソコンは、2013年2月から発売する米国市場向けのモデルを展示。4K映像出力対応のノートパソコンを参考出品する。2013年は、タッチ機能、高精細液晶や高音質スピーカーを搭載したパソコンを増やしていくという。「これまでと全く違う書き心地の手書き機能を備えたタブレット」(深串社長)も2013年春に出す予定だ。