米NVIDIAは現地時間2013年1月6日、携帯型ゲーム機の開発計画「Project SHIELD」を発表した。SHIELDデバイスは同日発表した「Tegra 4」プロセッサを搭載し、5インチのマルチタッチ対応ディスプレイ(解像度は1280×720ドット)を備える。OSには米Googleの「Android」を採用する。

 Tegra 4は、72基のGPUコアと4基のARMコア「Cortex-A15」を集積し、バックライトの電力を節減するディスプレイ技術「PRISM 2」を組み合わせる。従来プロセッサ「Tegra 3」と比べて、6倍のグラフィックス性能を提供する一方で、消費電力は45%減少するとしている。4K高精細画面への出力に対応するほか、オプションの「Icera i500」チップセットを組み合わせることで、高速通信技術LTEをサポートする。

 SHIELDデバイスは、Googleのデジタルコンテンツ配信/販売サービス「Google Play」で提供しているいずれのゲームにもアクセス可能。NVIDIAのゲームアプリケーションストア「TegraZone」から、Android向けゲームを手軽にダウンロードできるのに加えて、「NVIDIA GeForce GTX 650」以降を搭載したWindowsパソコンから、ゲームをストリーミングで楽しむことも可能。

 またNVIDIAは、クラウド型ゲームプラットフォーム「NVIDIA GRID」に関して、米Agawi、中国Cloud Union、中国Cyber Cloud Technologies、Gクラスタ・グローバル、イスラエルPlaycast Media Systems、台湾Ubitusの6社が、同プラットフォームを採用する計画を進めていると発表した。NVIDIA GRIDにより、ユーザーは高い演算能力とグラフィックス性能を要するゲームを、手軽にテレビやモバイル機器で楽しめる。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]