米国人が電子書籍の読書に使っている端末の割合(米Pew Research Center調査)
米国人が電子書籍の読書に使っている端末の割合(米Pew Research Center調査)
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 米国の調査機関Pew Research Centerが現地時間2012年12月27日に公表した調査結果によると、過去1年間に電子書籍を読んだことがある米国人の割合は23%となり、1年前に行った調査から7ポイント増えた。これに対し、同期間に印刷書籍を読んだという人の割合は67%で、1年前から5ポイント減った。

 電子書籍による読書が増えた時期と、その閲覧端末の普及が進んだ時期は一致するとPew Research Centerは指摘する。2012年10~11月の調査結果では、米Amazon.comの「Kindle」や米Barnes & Nobleの「NOOK」といった書籍専用端末を所有している米国人の割合は19%で、1年前の10%からほぼ2倍に増えた。また、米Appleの「iPad」やAmazonの「Kindle Fire」などのタブレット端末を所有している人は25%で、同10%から2.5倍に増えた。

 電子書籍専用端末とタブレット端末の普及率は1年前は同じだった。だが、それより前の2011年5月の調査ではそれぞれ12%、8%、2010年5月の調査ではそれぞれ4%、3%。いずれも増加しているものの、タブレット端末の方が速いペースで伸びている。この調査結果から、ここ最近は専用端末よりもむしろタブレット端末の方が電子書籍の普及を後押しするようになってきたと言えそうだ。

 この調査は、2012年10月15日~11月10日に16歳以上の米国人男女を対象に電話で実施され、2252人から回答を得た。

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