図1●Facebookに足あと機能がついているのを知っていたかどうかという設問に対する答え(ガイアックスの発表資料より引用)
図1●Facebookに足あと機能がついているのを知っていたかどうかという設問に対する答え(ガイアックスの発表資料より引用)
[画像のクリックで拡大表示]
図2●Facebookに足あと機能が欲しいかという設問に対する答え(ガイアックスの発表資料より引用)
図2●Facebookに足あと機能が欲しいかという設問に対する答え(ガイアックスの発表資料より引用)
[画像のクリックで拡大表示]

 Facebook利用者の48.5%が、Facebookに「足あと」機能があると誤認識している――ガイアックスは2012年12月27日、「日本人Facebookユーザーのサービスの理解度調査」を発表した。

 同調査は、ガイアックスのソーシャルメディアマーケティング研究機関であるGaiaXソーシャルメディア ラボと、インターネットリサーチ企業のネオマーケティングが共同で実施した。調査時期は2012年8月6日~7日。Facebookに登録している20~59歳の男女400人を対象にWebサイトでアンケートを行った。

 同調査で、Facebook利用者の48.5%がFacebookに足あと機能があると誤った認識を持っていることがわかった(図1)。その一方で、Facebookに足あと機能が欲しいかどうかの設問では、70%以上が「いらない」と回答した(図2)。

 SNSの足あと機能は、かつてmixiが備えていた。mixiはリアルタイムの足あと機能を廃止したが、その後同機能の復活を求める要望が高く、2013年1月下旬に機能を試験的に復活させることになっている。

 mixiとFacebookユーザーの足あと機能に対する反応の違いについてガイアックスでは、「mixiとFacebookの更新モチベーションとサイト回遊のきっかけが違うため」と見ている。すなわち、mixiでは足あとが更新モチベーションにつながっていることや、足あとをきっかけに友達や他のユーザーのプロフィールページを見て回る動きがあった。一方、Facebookの場合は「いいね!」で更新のモチベーションを得られる。サイト回遊のきっかけもニュースフィードが大半だとガイアックスは指摘している。

 ガイアックスでは、Facebookに足あと機能が実装されていないにも関わらず、足あとが残るかもしれないという誤った認識を持つ利用者が多い点について、「足あと機能には、プロフィールページを見たことが相手に知られてしまうという心理的な障壁を発生させる。その影響を考えると、Facebookに足あと機能があると勘違いしている48.5%のユーザーのうち一定数は、Facebookから遠のいたり、利用が少なくなってしまっていたりする可能性がある」と指摘。また、「他の機能に対しても同様に誤認識があることが予想される」と見ており、「国内のソーシャルメディアの普及に努めるためにも、一般ユーザーに対する正しいソーシャルメディアの認識を広めたい」としている。

発表資料へ]