写真1●e-Janネットワークス 代表取締役 坂本史郎氏
写真1●e-Janネットワークス 代表取締役 坂本史郎氏
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写真2●ロック解除画面
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写真3●ロック解除に一定回数失敗すると、CACHATTOのアクセスポイントなどの情報が消去される
写真3●ロック解除に一定回数失敗すると、CACHATTOのアクセスポイントなどの情報が消去される
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写真4●タブレット向けメニュー画面
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写真5●タブレット向けメール画面
写真5●タブレット向けメール画面
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 e-Janネットワークスは2013年1月7日、スマートデバイス用リモートアクセスサービスの新版「CACHATTO」バージョン5.0を提供開始する。MDM(モバイルデバイス管理)機能を追加し、メールのキャッシュ機能やタブレット向けインタフェースなど使い勝手を向上させる。

 CACHATTOは、スマートフォンやタブレット、携帯電話などから、e-Janネットワークスが提供するゲートウエイを介して社内ネットワークにアクセスし、メール、グループウエア、ファイルサーバーを利用できるようにして、BYOD(私物デバイス活用)などを支援するサービス。端末にデータを保存せず、独自のWebブラウザ「CACHATTO SecureBrowser」を使用することで情報漏えいを防ぐ。また、端末から社内へのウイルス感染も防止できるとしている。

 「CACHATTO バージョン5.0では、両立が難しいとされるセキュリティと使いやすさを追及した」(e-Janネットワークス 代表取締役 坂本史郎氏、写真1)。

 セキュリティに関しては、MDM機能を実装。パスコードを何回か間違えるなどアプリロックの解除に失敗した際(写真2)、アクセス先などアプリの設定情報が消去(ローカルワイプ)されるようにした(写真3)。これにより、端末が電波の届かない場所にあっても情報が消去される「もともと端末に情報は残さないが、アクセス先情報なども消去することで、セキュリティをさらに向上させた」(坂本氏)。

 使いやすさの点では、メールをメモリー上にキャッシュすることで、「複数のメールの閲覧を高速に、電波の届かないところでも行えるようにした」(坂本氏)。端末のストレージでなく、CACHATTO SecureBrowserで実行するJavaScript上にキャッシュするため、SecureBrowserを終了すれば情報は消去される。

 また、タブレット向けのユーザーインタフェースを新たに用意し、大きな画面での視認性や操作性を向上させた(写真4、5)。